1本だけ色が変?! 〜失活歯の変色〜
「前歯の1本だけ色が違うんです。。。」
カウンセリングをしていると、時々あるご相談です。
特定の歯だけ色が違うなんて、不思議ですよね。
このような歯の色の変化。
実は歯髄が死んだことで起こる歯の変色なんです。
今回は失活歯の変色についてお話いたします。
目次
死んだ歯〜失活歯とは
歯には真ん中に歯髄という組織があり、神経や血管の集まりが入ってます。
この歯髄はダメージを受けると壊死してしまう事があるんです。
いわゆる「歯の神経が死んでいる」状態です。
このような歯を失活歯といいます。
失活歯はどうして変色するの??
私たちの全身を巡る血管は、歯の内部にも血液を運んでいます。
歯髄が死んでしまうと血流がなくなり、歯への酸素や栄養分の供給がストップしてしまいます。
すると歯髄のすぐ隣にある象牙質のコラーゲンが変性、変色してきます。
これが段々と歯の黄ばみや黒ずみとして見えてくるのです。
失活歯の意外な原因
深い虫歯が出来てしまうと、根の治療が必要になる事があります。
いわゆる「歯の神経をとる」治療です。
この場合も歯髄を取り除くので徐々に色が変わってきますが、治療の最後に被せ物をする事が多いので、歯の色の変化は隠れて見えません。
でも、虫歯になっていないのに1本だけ色が違う!
それは「歯の打撲」が原因かもしれません。
歯の打撲って?
前歯は外傷の多い部位です。
転んだり、スポーツの最中に強くぶつけたりするとそのショックで神経が死んでしまう事があります。
歯が折れたり、グラグラ揺れたりというハッキリとした症状がなくても気づかないうちに神経が死んでしまう場合があるんです。
そして何年もかけて徐々に色が変化していくのです。
変色した歯はどうすればいい?
治療方法は色々あります。
歯を削って被せる方法や、削る量を抑えて薄いセラミックをつけ爪のように貼り付けるラミネートベニアという方法。
歯の裏側に小さな穴を開けて漂白剤を注入するウォーキングブリーチ。
治療にかかる費用や期間なども様々です。
失活歯のホワイトニングは難しいケースも多いですが、やはりホワイトニングの1番のメリットは歯を削らずに色を改善できる事。
歯を削らずに色を改善したいという方、ぜひ一度ご相談下さい。
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