現場で落ち込む瞬間
歯科衛生士としてデビューして10年間、現場で患者様と向き合って来る中で、落ち込む瞬間がありました。
それは定期検診にいらっしゃった方が、また虫歯になって治療すると言う時です。
定期検診で予防をお伝えしてると思っていても、現実は虫歯の管理をしてるみたいと思うことがありました。
あるお母様との出会い
あるお母様が、『私は言われた通り、毎日仕上げ磨きしています。
3か月毎の検診もちゃんと来ているのに、何故虫歯になるのですか?』と
そこから母親磨きを徹底的に定期検診で確認する必要があると感じ、スタートし始めました。
それが歯科衛生士8年目の事です。
お母様にいつもお伝えします。
毎日こちらに連れて来て頂いて、私が歯磨きさせて頂けるのであれば、虫歯はゼロで行く事ができると思いますが、残念な事に3か月に1度しか歯磨きさせて頂く事ができません。
なので、お母様の仕上げ磨きが最も大切で、毎日のお母様の仕上げ磨きの質でお子様の虫歯は回避できます。少しずつ歯科衛生士並みに歯磨きのプロになって行きましょう。
お母様自身が、自分の歯に興味関心を持ってもらい、自分の歯がしっかり磨けるお母様を沢山創って行く事が、お子様を虫歯ゼロへと導いて行ける。そんな想いから、今の子供を持つお母様の為の歯磨き教室のスタイルに繋がっています。
気づき
私はどんな風に毎日磨いているのか、そのあるお母様に実際に見せて頂くと、
(なんと・・・)
お母様がそんなに器用な方ではなく、歯ブラシが殆ど歯にあたっていないと言う事が分かりました。そこからY字フロスのトレーニングから始めました。そのお母様に合った歯ブラシを処方し、1か月毎の定期検診に変更し、フロスとフッ素をお家では毎日習慣化して頂きながら、毎月母親磨きのチェックを毎回行い、スモールステップで1ブロックずつのTBIと毎回PMTC、フッ素塗布を行い、お母様が歯磨きのプロになって頂ける様に、寄り添うスタイルを確立しました。
最後に
私の定期検診では、大切にしている事は、私達歯科衛生士が歯磨きする時間はあまり必要がなく、その時間をお母様の仕上げ磨きの時間に変えて、如何にホームケアできるお母様を育てて行くかが、究極の予防だなあと思うのです。
続きはまたこんど😊