ホワイトニングサロンBeaute神戸元町デンタルクリニック院長 歯科医師の中井です。
今回はホワイトニングの分類と方法・効果・メリットデメリットの違いについてご説明します。
- 化学的ホワイトニング
- 化学的ホワイトニングの方法および種類
- オフィスホワイトニング
- オフィスホワイトニングのメリット
- オフィスホワイトニングのデメリット
- エナメルマイクロアブレージョン
- ホームホワイトニング
- ホームホワイトニングの方法と種類
- ホームホワイトニングのメリット
- ホームホワイトニングのデメリット
- ②機械的ホワイトニング(物理的なホワイトニング)
化学的ホワイトニング
化学的ホワイトニングとは、ブリーチングで、いわゆる歯のホワイトニングの呼称になっています。
現在、ホワイトニングには様々なシステムが使用されていますが、基本的に歯の内部から白くなるのは過酸化水素Hydrogen Peroxide(HP)、過酸化尿素 Carbamide Peroxide (CP)が含まれたホワイトニングのみです。
過酸化水素、過酸化尿素は医薬品であり、日本では歯科医院でしか使用が認められていません。
原理的には髪の毛のブリーチ(脱色)と化学的に薬品を使用しますが、その濃度が異なります。
漂白剤に含まれる過酸化水素(HP)・過酸化尿素(CP)を塗布すると、口腔内で分解されフリーラジカル(HO2*ヒドロペルオキシルラジカル)が発生します。
これらのフリーラジカルが、歯の着色の原因となっている色素分子と結合して外部放出し、無色透明にさせることで歯が白くなります。酸性下ではフリーラジカルが発生しにくいので、アルカリ性の歯面を条件にすることが大切です。
過酸化尿素は尿素と過酸化水素が弱く結合した物質であり、唾液中の水分との接触と温度により、尿素と過酸化水素に分解。実質、過酸化尿素の中に含まれる過酸化水素が作用していると考えられています。
過酸化水素のほうが過酸化尿素より分解、拡散が早く、効果は早く表れるがなくなるのも早いので、オフィスホワイトニングによく使用されています。また高濃度を使用して一気に結果を出そうとします。
過酸化尿素は不安分子の過酸化水素を安定させ長期保存ができるため、ホームホワイトニングに配合されていることが多いです。
化学的ホワイトニングの方法および種類
オフィスホワイトニング
この化学的ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、患者様自身に行っていただくホームホワイトニングの2種類があります。
オフィスホワイトニングとは過酸化水素(HP)と知覚過敏抑制材(硝酸カリウム、酸化アルミニウムなど)と触媒として(ポリリン酸)、(酸化チタン(安定剤)、シリカ(乾燥剤)、光反応剤等)を配合し、歯面に塗布しLEDライトを照射する方法です。
これらは汚れをしっかり落としたり、汚れをつきにくくしたたりするもので決し白さを増す因子ではありません。
オフィスホワイトニングのメリット
メリットは
・即効性が高い
・1回の来院である程度白くすることができる
・自分で管理しなくてもよい
・虫歯やくさび状欠損があってもそこをよけて施術できる
オフィスホワイトニングのデメリット
デメリットとしては
・効果の持続が3ヶ月〜6ヶ月とホームより短い
・奥歯は白くできない
・白さの限界値がB1とホームより低いということです。
エナメルマイクロアブレージョン
エナメルマイクロアブレージョンもファインカットバーを使用しないで希塩酸からの使用であれば
化学的ホワイトニング手法に分類されます。ホワイトニングと組み合わせることで、ホワイトスポットやバンディングの除去に効果を発揮します。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは10%〜35%の過酸化尿素または過酸化水素のジェルをマウスピースにいれ、自宅で行ってもらう方法です。
ホームホワイトニングの方法と種類
日本ではトレータイプが主流だが、米国にはトレータイプの他にストリップスタイプ(バンドエイドのように歯面に貼り付ける Treswhite WhiteStrips)やペイントタイプ(マニュキュアのように歯面に塗布 Viva style, Go-Smile)するものもあります。
ホームホワイトニングのメリット
メリットは
・(カスタムトレータイプ)効果が長持ちする(約6ヶ月〜1年)
・色ムラがとれ、ツヤや透明感がでる
・安価である
・通院回数が少なくてすむ
・すべての歯を漂白可能
・白さの限界値がオフィスより高い(ブリーチシェードまで可能)
ホームホワイトニングのデメリット
デメリットは
・自分で管理しなければならない
・効果がでるまでに時間がかかる
・マウスピース装着に違和感がでることがある
などがあります。
料金はオフィスは2万〜5万が相場です。
ホームは3万〜のところが多いです。
その他のタイプはタッチアップいわゆるホワイトニング後の後戻りした時に使用するのがベストだと考えます。
②機械的ホワイトニング(物理的なホワイトニング)
機械的ホワイトニングにはPMTC、コーティング、ラミネートベニア、セラミッククラウンがあります。
コーヒー、お茶、ワインなどのタンニン系化合物を含んだ飲み物が特につきやすい。特に、コーヒーより赤ワインや紅茶・お茶(タンニンが強い)が着色しやすいと言われています。
これらはPMTCで落とすことが可能ではあるが白色度が増すわけではなく元の白さに戻るだけです。歯質の侵襲を最小限に止めることが可能です。
ラミネートベニアとは前歯の表面を薄く削り、そこに歯の形をしたセラミック製の薄い板を貼りつける施術のことを言います。
フルカバーであれば歯をすっぽりと覆うような修復物を用いて治療を行います。強度はベニアより増しますが歯質の削合が多くダメージが大きいです。
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