ホワイトニング難症例報告 縞模様が消えるか?
今回は。ホワイトニング(歯の漂白治療)難症例(難しい方)や年齢によっても異なるパターンを紹介してみます。
まず原則的に、ホワイトニング効果と歯の痛み(知覚過敏)は大体は比例関係にあります。
特に年齢が若い人たち(特殊な場合は除く)は、歯への着色期間も短いです。
ということは当然、ホワイトニング効果が早く得られやすいと考えられます。
若い人は、歯の神経の管も太く、痛みを感じやすいのも事実です。
歯の神経は痛み(痛覚)しか感じない一番原始的な神経です。
そして年齢と共に神経の管も少しづつ細くなっていきます。
これは第二象牙質がゆっくりと加齢刺激により形成されていくからです。もちろんその他の要因からもあります。
次はクライアント様からのホワイトニングの経過を考察してみましょう。
年齢は40歳 女性
よく歯磨きもされています。またオフィスホワイトニングも経験されています。
全身的な病気などは特にない様です。
歯の特徴
右上の前歯には詰め物もあります。
よくみてみましょう。帯の様な縞模様が認められます。
歯の色調もホワイトニングの重要なポイントですが、この様な歯の特徴をキャラクターといい、このキャラクターもホワイトニング効果を上げるには重要なポイントとなります。
注意事項
ホワイトニングを始めると、最初の期間はこの帯の様な縞模様が余計に目立つ様になります。
この様にきちんと効果が予測できるかできないかが、説明でのポイントでしょう。
縞模様の原因
これは歯表面のエナメル質の年輪の様なもので、結晶構造が疎(荒い)な部分と蜜(細かい)部分がはっきり別れているからです。
ホワイトニングのポイントはこのバンディング(縞模様)がうまく消えるかどうか?です。
結果はどうでしょうか?
客観的評価
結果としては、バンディングが消えている部分と消えていない部分があり、術者側としては少し残念な結果の様に感じました。
ただ、クラアントはもともと自分の歯の状況をよく熟知していたため、ことの外喜んでいた様に記憶しています。
この症例は、ホームホワイトニングで4週間/28日きっちり行ったものです。(ボーテ以前の歯科医院で)
さあ皆さんはどうでしょうか?
今であれば、私としてはエナメルマイクアブレージョンなども駆使して施術すれば、もう少し違った結果であったと思っています。
私たちの思うような結果が得られなくても、クライアントが喜ぶということもあります。
クライアントに「どうなるか?」「途中経過をきっちり説明できるか?」が大切であり、やはり経験と知識が求められます。
しっかり間違いのないホワイトニング機関を受診してください。
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