高齢者の方への口腔ケアに携わって

こんにちは、歯科衛生士の松村紀恵です。
私は、日々口腔ケアに携わっています。

「健康は健口から」をモットーに関わっています。
口腔ケアについて、お話しをさせて頂きます。

今まで、医療の現場や、施設、在宅で、口腔ケアを行ってきましたが、 そこで感じた事は、高齢者の方々の口の中があまりにも汚いのには驚かされました。

特に寝たきりの患者さんや障害を持った方の口の中は、唾液の分泌量が低下していて、自浄作用が困難であるために、口腔内は汚れており、口臭もひどく細菌が繁殖しやすい環境になっています。

そして、咬合不良で未処置な状態で放置されており、まさに「不健口」な状態であるのが多く見受けられます。

口腔内の細菌が増殖すると、それが原因で誤嚥性肺炎を起こす可能性が高くなり、全身にも悪影響を及ぼし様々な障害を発声する事になります。
口腔内の細菌を取り除くには口腔清掃が一番有効な手段となります。

口腔ケアは肺炎を予防するだけではなく虫歯予防、歯周病予防、口臭の予防、唾液の分泌の促進、味覚低下の改善、筋肉強化、免疫力強化など、大きな関わりあいがあります。

そして、予備軍に関しては、全身的疾患と口腔機能の関係を指導し、理解してもらい日常生活におけるケアの動機づけを行うことも大切です。

3人に1人が65歳以上になると言う超高齢化社会を迎えようとしています。65歳以上になると脳梗塞や神経疾患といった病気の発生率も高くなり、当然摂食・嚥下障害を持った患者さんも増えてくるものと思われます。いうまでも無く口から物を食べることは脳を活性化し、認知の予防、生きる気力になります。

実際絶食、食欲不振だった口に一口物が入ると口の環境が変わり、表情が変わる様子を幾度となく見てきました。
唾液分泌も良くなり、気力の向上に繋がってきます。

この何年間で、口腔ケアの意識は私が関わり始めた頃、16年前に比べると随分浸透してきています。

健康の入り口である口から食べる大切さ、コミュニケーションの源である話す口の大切さ、呼吸の入り口である口の大切さを、もっともっと啓蒙しながら、歯科衛生士として関わっていきたいと思います。
そして自分は、ピンピンコロリといきたいと思っています。

いろんな方の口腔ケアに関わらしていただき、自分の人生の生き方も考えさせられています。
歯科衛生士としても、今は何をやっていきたいか?選択できる時代になってきています。
歯科衛生士の仕事に誇りをもって、これからも口の大切さを伝えていきたいと思います。

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