ホワイトスポットの治療とホワイトニング

ホワイトスポットをご存知でしょうか。

ホワイトスポットとは、歯の表面にある白い白濁が目立っているものをいい、エナメル質形成不全症の一つともいわれています。

今回はホワイトスポットの治療とホワイトニングについて歯科医師がご説明します。

ホワイトスポットの原因と治療

ホワイトスポットの原因は、歯の表面のエナメル質の形成過程で、カルシウムバランスなどが乱れ、ハイドロキシアパタイトの結晶構造が乱れているためと考えられています。

例えば、フッ化物の過剰摂取による斑状歯があげられます。

(自然界で過剰に含まれていた地域・・宝塚などで数十年前に飲料水を飲んでいた方や、水道水にフッ素添加されている海外などです。日本の歯磨き粉やフッ素塗布程度では斑状歯になりません。)

また、虫歯による初期脱灰段階でも白濁がみられます。

これにより、歯の表面で白い白濁(白班)がみられるのですが、白濁の程度は歯の表層にとどまっているものから、エナメル質のかなり深くまで及んでいるものまで、深さや大きさに違いがあります。

ホワイトスポットの治療としては、以下のものがあります。

ホワイトスポットの治療

1)エナメルマイクロアブレージョン

斑状歯によるホワイトスポットの治療として、海外で行なわれている方法です。
トウースエナメルマイクロアブレージョンテクニックなのでTEAMA テクニックと呼称することが多いです。

まず塩酸を使って歯を溶かし、脱灰のようなホワイトスポットを歯面全体に作り、すりガラスのような表面にします。
そして、ティースポリッシングにより、歯の表層の低石灰化部分(白濁部分)を薄く削ぎ落としていく方法です。

これはホワイトスポットの範囲が浅い場合に限られます。自費治療になります。

エナメルマイクロアブレージョンを行っている歯科医院は、日本国内でほとんどありません。
(当サロンでは症例を限って行っております)

*歯科医師向け雑誌「歯界展望 5月号」に弊社スタッフ執筆の
「ホワイトニングをより効果的に! エナメルマイクロアブレーション(Enamel Micro Abrasion)との併用の実際」が掲載されています。

2)ダイレクトボンディング

ホワイトスポットの範囲が少し深くなった場合、歯を削ってコンポジットレジンをつめる方法が行われます。
保険は適応されず、自費治療になりますので、歯科医院により値段は異なります。

虫歯による脱灰でホワイトスポット様になった場合、多くの歯科医院では削るほどではないため「経過観察」の場合が多いです。

虫歯が進み、範囲や深さが深くなってはっきりと穴が空いた「虫歯」になってきた場合は、保険治療が適応されます。

3)アイコン

ホワイトスポットが深いが歯を削るのが嫌な場合、特殊な薬剤をしみ込ませて白濁を改善するアイコンという治療法があります。
しかし、アイコンを取り扱っている歯科医院が全国でも非常に少ないため、お近くにあるかどうかは探してみないとわかりません。

自費治療になります。

ホワイトスポットがあってホワイトニングをしたい場合

ホワイトスポットの白濁が薄い場合は、わざとその周りだけをホワイトニングすることで、白濁を目立たなくさせることができます。

逆に、ホワイトスポットがある状態でそのままホワイトニングをすると、ホワイトスポットがかえって目立つ場合もあります。(時間がたつと目立たなくなります)

ホワイトスポットの上記3つの治療は、「やや目立たなくなるかな?」という程度です。
逆に違う部分が気になってくる(第3者からみたら気にならないが、本人が気になってしまう)こともあります。

うまくいけばラッキーくらいの認識でおいたほうがよいでしょう。
完璧な美しさ、白さを求める場合は、セラミック治療をされるほうがよい場合も多くあります。

そのため、自費治療ですが患者さんの高い満足度が得られる可能性が少ないため、全国でもホワイトスポット治療を取り扱っている歯科医院は非常に少ないです。

当院でのホワイトスポット治療について

当院では、ホワイトスポットの方に対して、「エナメルマイクロアブレーション」治療を併用したホワイトニング治療をおこなっています。

ホワイトスポットをお持ちの場合は、深さ・範囲や原因により、適用・不適用か拝見しないとわかりません。
エナメルマイクロアブレーションを行なっても効果がないホワイトスポットもあります。

原因や範囲によっては、ホワイトニングをされると一時的に目立つこともあります。(続けると、周りの黄ばみのある天然歯がホワイトスポットの白さに近づいていき、目立たなくなっていきます。)

また、1回でなくなりませんのでご注意ください。
必ずオフィスホワイトニングやホームホワイトニング・エナメルマイクロアブレーションの併用数回(コース利用が必要なこともあり)が必要です。

*エナメルマイクロアブレージョンは、単独では行えません。オフィスホワイトニングとの組み合わせが必須です。
お電話でお問い合わせいただいた際にも、必ずスタッフが説明しておりますが、エナメルマイクロアブレージョン単独では行えないので、1歯分の料金ですむことはありえません。勘違いなさらないようにお願いいたします。
(オフィスホワイトニング+エナメルマイクロアブレーションの料金が必要)

ホワイトスポットの状態は人により様々です。ご自身で判断されないようお願い申し上げます。
(お電話でお問い合わせいただいても、お口の中を拝見していないのでお答えできません)

【ホワイトスポット治療(エナメルマイクロアブレーション&ホワイトニング)】

メリット

・歯を削らず目立たなくなる
・セラミックの差し歯に比べると、トータル金額で安くすむ

デメリット

・適用できないケースがある(行なっても効果がない場合がある)
・一時的に目立つこともある
・1回ではまず治らない
・エナメルマイクロアブレーション&ホワイトニングの組み合わせ数回以上が必要(本人が満足するまで)
・目立つ・目立たないは本人の感覚のため、治療の終了が本人が満足するかどうかである

以上を踏まえた上で、ご了承いただいた方のみお問い合わせ・ご予約をお願い申し上げます。

あわせてこちらもお読みください。

・(原因別)ホワイトスポットへのホワイトニング
・エナメルマイクロアブレージョンの効果と術式(動画あり)

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